「やり方を覚えるな!ナゼそうするのかを理解しろ!!」と言うことで、

リフト使用の勉強会を、11月14日・27日の2回開きました。

 

勉強会リーダー3人が作った『リフトの使い方』手順書を使って行いました。

ただ使い方を覚えるための勉強会ではなく、ナゼそうするのかを学びました。


ルールは2つ。

①間違えても、間違いを指摘するのではなく、相手が間違いに気づけるような質問をする。

②まんまやり方を教えない。「もう少し、お互いに楽な方法がないかな?」などと、考えるような質問をして、気づいてもらう。

トップバッターが緊張しながらスタート。最初って勇気がいりますよね。トップをきる人は偉いと思います。

見ていると、いきなりスリングシートの向きが表裏反対といったグッド?なミステイクが。。。みんな気づいているようです。でも、ルールが!言葉が出てこない様子です。

 

実は、このルールというか、勉強会に『罠』を仕込んでおきました!職員さん、ごめんなさい。

実際にリフト操作を行う側よりも、見ている側の方が難しいのです。しっかりと理解していないと、相手に気づかせる。考えさせる。といったことができません。この勉強会の参加職員は、特養ホーム介護職員のコアな職員10名です。そして、介護福祉士。

これから、福祉会を背負っていくメンバーたちです。人を導いていく、育成していくといったことの訓練。はじめの一歩です。

 

 人間の脳は、『わかった』つもりが、得意だなあと常々感じています。頭の中で理解していても、いざアウトプットしようとすると「あれ?」「ん??」となってしまいます。でも。だからといって、アウトプットをしないでいると、なんの進歩もありません。インプットした事を、そのままアウトプットするだけでは、意味がありません。インプットした内容に、自分の考えであったり、組織の方針など付加価値をつけてアウトプットすることが大切だと思います。そして、このアウトプットをしっかりと繰り返し行うことで、いわゆる『ウデとコツ』を身につけていくのです。

 

知識には『所有型』と『遂行型』の2つがあるといわれています。知っているだけの所有型は、いりません!!! はっきり言ってなんの役にも立ちません。インプット=アウトプット。そんなの本を読んだり、研修資料を見ればわかります。いらない、そんなの! 必要なのは『どうやって~を行うかを知っている』遂行型の知識です。アウトプットを繰り返し行うことで、遂行型の知識がどんどん蓄積されていきます。経験知が上がって行きます。経験値ではなく、経験知です。

どれくらい経験したかの経験値よりも、経験から何を学んだかの経験知を高めていくことが、とても大切です。

 

で、勉強会リーダー達には「自分は見学してるけど、口チャックだから、よろしくね」と伝えていましたが、ついつい口が出てしまいました。。。 2回目は、しっかりと、勉強会リーダー達に、お任せしました。

考える。ナゼと考えることが出来ない。考える事をしない。危うい状態だと思います。

ある実験があったそうです。ひとつの部屋に猿を4匹。そして、美味しそうなバナナが成った木が一本。

お腹を空かした猿が、気に登りバナナを取ろうとすると、とっても冷たい、そして強烈な勢いの水がシャワーされます。猿A・B・C・Dの4匹は、バナナを取ろうと何度も木に登りますが、シャワーからの冷たく強烈な水により、バナナを取ることを諦めます。猿Aが部屋から出され、猿Eが新たに、部屋に入ります。お腹を空かした猿Eが、バナナを取るため木に登ろうとすると、猿B・C・Dが止めます。「やめとけ!めっちゃ冷たいし、痛いから」繰り返すうちに猿Eは、バナナを取ることを諦めます。猿Bが部屋から出され、猿Fが部屋に入ります。

猿C・D・Eが、同じようにバナナを取ろうとする、Fを止めます。「止めとけ!痛い思いをするだけ」猿Fは諦めます。

猿C・Dも部屋から出され、猿G・Hが入れ替わりに入ります。忌まわしいシャワーも取り外されます。でも、同じです。新たな猿が木に登ろうとすると「止めとけ!」と止めます。 この部屋の猿たちは、一度も冷たく、強烈なシャワーを浴びたことがないのに。。。。。

そして、猿Iが部屋に入ります。バナナを取ろうと、木に登りかけます。他の猿が止めます。「冷たいし、痛いし。止めとけ」

猿Iが言います。「マジで!お腹すいたし。。。。お腹すいても、食べないくらい、冷たくて痛いの?」

他の猿が答えます。「いや、わからんけど。先輩に言われたし、バナナ取ろうとすると痛い目に遭うって。。。教えられた」

「え!?じゃあ、何?みんな、痛い目に遭ってないってこと!」「うん。一度も。だって、木に登ろうとすると、止めとけって止められたから」 「あのさ。シャワーなんてないんだけど」と言って、猿Iは木に登り、熟れたバナナを掴んで、唖然と見ている他の猿にバナナを配り、バナナを頬張りながら「こんなに、美味しいバナナを食べないで我慢していたんだ。」

 

先輩に言われたから。昔からそうやっているから。。。。。。結構ありませんか、そんな状態の現場。危ういですよ!